フィールドレポート
2009年12月 9日
イワナが沸いた日

イワナが沸く日・・・・・なんとも憧れるフレーズですが、今年そんな日に巡り合ってしまいました!
結論から言います。35cmの鰭ピンの画像のイワナを始め31cm、30cmと3匹の尺イワナを含め9寸以上が5匹・・・・開きや浅い岸際からゆったりとテレストリアルを吸い込む様な反応で、魚もそうですが釣り人にも完全にスイッチが入った状態です。15時から18時までのほんの3時間のうたかたの夢の様な釣りでした。この渓10年以上行っていなかったちょっと忘れていた渓なのです。
今年の正月に古い釣り雑誌を見ていて、懐かしいけれど最近殆ど出てこない渓の記事に目がとまったのがきっかけでした。懐かしいなぁと読み進めていくうちにもしかしたら・・・と言う気持ちがフツフツと沸いて来ました。もちろん仲間も殆ど行ってませんし、前情報も何もないので、全く駄目かもしれない、数少なくなってきた東北釣行で、リスクを冒して行くのにはとても勇気がいります。こういう感じの話は大体そこで終わる事が多いのですが今回だけは違いました。
不思議なことに何日経ってもそんな想いが消えず、むしろ気になる度合いは深まるばかり。意を決して自分も目で一度確かめれば納得もできると・・・久しぶりの渓への単独釣行。条件だけは良い日に渓に立ちたいと天気予報をチェックして、まとまった雨があった後の晩夏の平日に夜討朝駆けです。こんな時だけは生来のポジティブ男の良さでしょうか、気がついたらハンドルを握って未明の東京を経ち、心の中でこんな時に必ず出てきてしまう『アイオブザタイガー』を口ずさみながら東北道をひた走っていました。しかも道中は強力な雨男も封印するような晴れ間です。

さすがに疲れもあり途中何度か休憩を入れながら現地に着いたのは14時を過ぎていましたが、予想に反する晴れの天気と記憶を凌ぐ程の渓相、増水から引き気味な水量!片道500kmの距離を感じさせない程の回復力で渓に立つ事が出来ました。8月末でしたが低めの水温のせいでしょうか渓の中ではうっすら紅葉が始まった様な色合いのイワナも掛り、あれよあれよと思う間に冒頭の結果となった訳です・・・・
釣りに限らず何でもそうだと思うのですが、こんな日に当る確率はおそらく数パーセント。もちろん記憶をたどっても数える程しかないのですが、釣り人は幸せな人種でこんな数回の思い出をを10年も20年も思い出してはニヤニヤして酒を呑んだり、その夢を追ってまた同じ渓に行ってコテンパンにやられてもこれも釣りなんだと思ったり出来ます。追うことの出来るロマンのある幸せなんて言うとカッコイイですが、そんな感じでしょうか・・・・
すでに30万キロを超えてしまった愛車と、片付けが下手で物持ちが良い性質が古い釣り雑誌をとっておいたと言う幸運、それとポジティブな性質に育ててくれた環境に感謝するばかりです。釣り人が多くなり、情報も飛び交うご時世ですが実はひょんなところに『おっ』と言う様な話も転がっていると言う事でしょうか。うーん、これもアナログな組み合わせなのですね・・・・
チャンスの神様の髪が前髪だけでなく、フサフサに見えた1日でした!
2009年11月10日
福島浜通りの鮭釣りや木曽の紅葉

強烈なファイト・・・・まるで犬が掛ったかのようなやり取りをドッグファイトと称するそうだがまさしく魚でなく動物が掛った様な強烈な引きにもう着いていくのがやっとでグイグイと流れに乗り、時には激しくもんどり打つようなジャンプを繰り返す。まるで河は眠らないの開高さんの映像で見たシーンの様で日本離れした釣りでもある。
木戸川での鮭の釣獲調査に当選して、練馬の住人さん、在京広島県人さん、Lt-cahillさんの4人で大いにこの釣りを堪能した。3日程前にちょうど遡上が始まったタイミングに当り7匹掛けたうち2匹がまさしくフレッシュランで更に強烈なファイトを楽しむ事が出来た。僕以外の皆さんは経験済みなので色々とアドバイスしてもらい、少しこの釣りが分かった気がしている。

東京から200kmでこのような環境での釣りが出来る事は中々諸事情で遠征に行きにくくなっている釣り人の皆さんにとっても朗報でしょうし、地元漁協にとってもお互い良い関係性を保てるのではないかと思いました。皆さんお疲れ様でした!特に練住さん、音頭をとってお誘い頂きありがとうございました!年イチ位で参加できると楽しみです・・・・(photo 2点とも在京広島県人さん)

こちら仕事の出張がてら木曽の紅葉を撮影してきました。釣りをしないと必ず良い天気です!

水面への写りこみを意識して一枚。余裕があると見える風景や切り取り方も変わりますね・・・・・

どんぐりが落ちる森の中のクリークではヤマトイワナがペアリングしてくるくると弧を描いていました。これから子孫を残していくと言う感じのタイミングだったのか近づいてもこちらの事など全く気にする様子もなく夢中に追っかけっこしてました。

本日はいつもと違う高原の蕎麦屋さんです。旅館の一室を日中は解放しているお店で奥の大きな座敷に通されると少しお昼の時間を過ぎていた事もあり貸し切りでした。のんびり美味しい蕎麦をすすって帰りました。こんなオフの過ごし方をしているとなんとなく年も明けてしまいそうです・・・

そして先日愛車の距離メーターが目標突破です・・・・3並びを絶対におさえるつもりだったのですが気がついたら通り過ぎてしまいました。息子が次の4並びを見たいと言いましたがいっそそこまで頑張りますか!相変わらずエンジンは快調ですが足回りなどもう軟骨がすり減ってる感じすらいたします・・・がんばれ!
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2009年10月25日
紅葉の中のFF

燃える様な紅葉に囲まれて広々とした渓でレインボーを狙う。釣り雑誌でよく見る海外の釣り場の様な風景・・・もちろん行った事はないんだけれど。しかし、ここはヘンリーズフォークでなく寒河江であり、洒落たロッジに滞在するのではなく東北訛りのまるで実家に戻った様な民宿に泊り、乾杯は缶入りバドワイザーでなく瓶入りのキリン、メイフライのハッチの話はなく、限りなく釣りと離れた男らしい話題で盛り上がり・・・そんな楽しい時間を過ごしてきました。
同行したのは9月の木曽以来のCKさん。輝かしい経歴をお持ちの世界的なパーカッション奏者でありながら普段のCKさんは全くもって気さくな人柄で接してくれる50代の先輩FFマン。本当に極めた人ほど『普通』に接してくれるのだなと思わせてくれる人。
行きの車ではビートルズのリマスター盤のリリースに合わせて昔のギターを引っ張り出してジャンジャカしてるんですよなんて話を僕が切り出すと、なんとも素敵な音楽の話題が弾んで、CKさんお薦めのアーティストを教えて貰った。早くCDショップへ行き物色したいところだ。

今回は森さかの皆さんとのシーズンの納会を兼ねた寒河江行きとなった。皆さんとももう10年以上のお付き合いになるだろうか。未明の東京を発ち河畔で仮眠をして7時に起きだしてまずは腹ごしらえ。
晴れ男のkiyomiyaさんは全国の渓を旅する大先輩のFFマン。パン職人の道を極めて50代半ばで勇退後は相棒のキャンピングカーを駆って様々な地方の渓で竿を出している。その行動力は還暦を超えているとは思えないパワーで、まさしく北は北海道、南は九州まで。
今シーズンは屋久島で縄文杉を見にトレッキングにも奥さまとご一緒されたそうで、聞くところによると47都道府県すべての渓で竿を出したと言う。そんなフライマンそう居ないと思います・・・・kiyomiyaさんの人柄で集まる皆さんも個性的で、iuraさん、kiyoさん、Tさんほか9人の大所帯となった。

2年ぶりの10月の寒河江を釣ったのですが釣りは正直厳しいものでした。この40クラスのレインボーをサイトで掛けたのが初日の昼。秋の澄んだ水を通せば大きめのレインボーの魚体を見つけるのは割とたやすいはずなのに中々それなりの魚へめぼしをつける事が出来ず・・・・10月に入って3週間を過ぎ、50近い魚は相当教育的指導を受けている様でした。

河畔林の中で育てている原木なめこの群生。これ天然だったらもっとすごいんですけどこんな環境がないとこうも育たない訳です。こんばんの民宿みちのくさんでの夕食に期待が膨らみます。

日本でこんな風景の中でFFが出来るのは北海道の一部と寒河江や荒雄辺りしか中々ないので、この季節に一度は訪れたくなってしまいます。土日のETC割引を利用すれば東京から1500円の高速料金でここまで来れるのもありがたいです。

温泉で温まった後は18時過ぎからの宴に入りました。大井沢には10軒近い民宿があり春は山菜、秋はきのこ。月山や周辺の飯豊山系への登山口でもありトレッキングやスキーを楽しむ人達のベースとなっています。もちろん私たち釣り人にとってもこの上ない環境で、春の代表的な山菜のコゴミも上手に保存してあり薄味の仕上げに焼き海苔が絶妙です。

東北を釣りで旅するようになって知ったアケビの食べ方。木曽の田舎では釣りをしている頃に紫色の微妙な色合いでぶら下がっているのを採って中身のほんのり甘い実を食べるだけでしたが、中身を出してそこに舞茸仕立ての味噌を詰めたものを油で炒めてある料理です。
外側の皮は茄子の様な食感で苦みがあって、中の舞茸味噌の甘みと相まって・・・・もう酒の肴には最高です。色々な地方の方に聞いてもこの食べ方は東北独特の様です。来年木曽でも採れたらやってみましょう。

出ました名物きのこ鍋。きのこの入った鍋と言うのはどこにでもありますがきのこだけで仕上げた鍋はここでしか食べた事ありません。マイタケ、ブナハリ、ナメコ、シメジ・・・・・もちろんどこまで掬ってもきのしか出て来ません。その滋味は心を温めてくれる感じの鍋です。
しばらくすると、この民宿名産のおばあちゃん登場。もう何とも言えない山形の訛りの言葉を聞いているだけでほっとします。もっと食べろと言ってくれましたが、もうかなり頂きました!と。今年はきのこが少なくてみんなが食べる分だすので精一杯だとの事。
9月の終盤に雨が少なかったのは渓に水がなくなっただけでなく、どこの地方でもきのこに影響があった様だった。途中で出てきたニジマスの塩焼き以外はすべて山菜ときのこの山の幸づくし。シメはコウタケの炊き込みご飯!もう最高。
翌日のお昼のオニギリにも入っておりましたが冷めても美味しさがほとばしっておりました!

たわいもない話でスタートした宴会でしたが途中から思わぬ方向に行ってしまいまして、久しぶりに脱線しまくりの腹筋運動の連続の様な笑いの渦となりまして・・・・ま普段皆さんいろいろと悩みも抱えている訳でして、せめてこんな時くらい大笑いで良いのではと思いました。
本日のみちのくさんは私たちの貸し切りで2階の部屋は大きな川の字の合宿所か下宿の様です。夜を徹して走り釣って呑んで騒いだ後は爆睡タイム。イビキのひどい順にこちらからと言うiuraさんの仕切りにより私が一番手です・・・・・・
10時過ぎに就寝した私は、僕の次にイビキが凄いと自己申告したお隣のkiyoさんの轟音で3時半に目が覚め羊が一匹ならぬ呼吸が一回止まってと数える事1時間。イビキがいかに迷惑かと言う事を改めて知る良い合宿でした。皆さんお疲れ様でした。実に男臭い二日間でした!
2009年10月 1日
今シーズンもお疲れ様でした!

ヤマトイワナ37cm。威風堂々、完全無比、言葉がうまく見つかりませんが幸運な出逢いに感謝です。ここまで生き延びた彼に敬意を表したいと思います。ピーカンの日中にニンフの落とし込みのサイトでフッキング、リズムロッドのバッドをギュンギュンと曲げながらのファイトは身体全体からアドレナリンが出まくりで、記録、記憶共に一生忘れないやりとりとなりました。

別角度から・・・・三口、鼻曲がり、大きな鰭、無班の背中と控えめな朱点どれをとっても素晴らしいです。撮影している間は落ち着いてモデルを務めてくれました・・・
今シーズンもいろんな渓にお付き合い頂いた皆さま、また魚をはじめとする野生動物や自然との出逢い、反省しない反省会の数々、想い出の渓のほとりでのビバークなどすべての事に感謝いたします。これからも釣りが自然と人の間の調和を考える機会になれば幸せです。

この釣りを反芻すれば当面の心の安泰をも保証する価値がありそうです。オフシーズンもシーズン中にあった出来事を振り返ったり、マイペースでフライフィッシングにまつわる話を更新していきますのでよろしくお願いいたします!お疲れ様でした!今後もよろしくお願いします!
2009年9月24日
2009年9月16日
2009年8月20日
おとなの夏休み 2時間歩いてパラダイス編
2ヶ月程前にある渓を案内しながら、『他にこんな感じのえーとこないの?』と言うkazuさんの問いかけにふと思い出した渓。そういえば高校2年の頃、そう27年前は2時間歩いてパラダイスだった渓があるんですよね・・・の何気ない一言に水しぶきを上げてkazuさんがライズしました。『行きましょ!』
いやー27年前ですよ、しかも2時間歩くんですよと言いながら自分もいつもの釣りの虫が騒ぎ始めます。そうか27年も行ってないんだよなぁ。どうなってるかなぁ・・・・リスク覚悟ですがここは皆さんに釣れる保証はないけど行ってみる?・・・・この27年前と言う昔加減がそれぞれの妄想を掻き立てた様です。
総勢5人で延々重いザックを背負って辿り着いた場所は大方の予想を裏切ってなんと27年後もパラダイスでした。結局歩いた時間は17歳の足で2時間、平均年齢48.2歳のhebo隊の面々では3時間半かかりました。渓、森、ヤマト、熊、酒、天の川、星、ビバーク、渓での素麺まで含めて最高でした!
8月21日 写真追加しました
おとなの夏休み 2時間歩いてパラダイス編の続きを読む2009年8月19日
おとなの夏休み 開田ログ編
小学校時代によくイワナ釣りに来た上松の渓のほとりから木曽駒を望みます。今日のイブニングはライズ狙いでなく、ワサビ狙い!この季節の貴重な山の幸です。明日からおとなの夏休みでOZさんログに14人の仲間が集まりますので少しでも自然を味わってもらおうと来てみましたが、35年変わらず毎年その幸を与えてくれています。この恵みに感謝してお裾分けを頂きました。
おとなの夏休み 開田ログ編の続きを読む2009年7月27日
梅雨の晴れ間に
梅雨の晴れ間と言う言葉には釣り人ならではの心躍る瞬間がある。こんな日に釣りが出来るチャンスは雨男には中々巡って来ない。稀代の晴れ男のMさんとの過去の釣行でも何度もレインギアを羽織って釣りをしている・・・・
小町ヤマメが気になって来たのにそれ以上に気になる水量に県をまたぐ前に竿を出しましょうとなった。テトラ際の筋でゆったりとしたライズを見つけて・・・同じフォームでゆっくりとフライを咥えた9寸。珍しくもありがたい梅雨の晴れ間の釣りは30度を越える暑さとの戦いと言う様相だった。
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